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薄靄
ふりがな文庫
“薄靄”の読み方と例文
読み方
割合
うすもや
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うすもや
(逆引き)
秋の夕暮の水色に煙る
薄靄
(
うすもや
)
は、そのまま私たちをも彼らの仲間のひとりと化して、風もながれぬ自然のなかに凝立させるためであろう。
中世の文学伝統
(新字新仮名)
/
風巻景次郎
(著)
甲府を過ぎて、わが
来
(
こ
)
し方の東の空うすく
禿
(
は
)
げゆき、
薄靄
(
うすもや
)
、紫に、
紅
(
くれない
)
にただようかたえに、富士はおぐらく、柔かく浮いていた。
雪の武石峠
(新字新仮名)
/
別所梅之助
(著)
戸外
(
そと
)
は
朧夜
(
おぼろよ
)
であった。月は薄絹に
掩
(
おお
)
われたように、
懶
(
ものう
)
く空を渡りつつあった。村々は
薄靄
(
うすもや
)
に
暈
(
ぼ
)
かされ夢のように浮いていた。
土竜
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
薄靄(うすもや)の例文をもっと
(29作品)
見る
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
靄
漢検1級
部首:⾬
24画
“薄”で始まる語句
薄
薄暗
薄紅
薄明
薄暮
薄縁
薄荷
薄闇
薄汚
薄氷
“薄靄”のふりがなが多い著者
ロマン・ロラン
谷崎潤一郎
木暮理太郎
倉田百三
内田魯庵
泉鏡花
佐左木俊郎
泉鏡太郎
幸田露伴
横光利一