たくはへ)” の例文
それでも葬具さうぐ雜費ざつぴには二せんづつでもむらすべてがつて香奠かうでんと、おしな蒲團ふとんしたいれてあつたたくはへとでどうにかすることが出來できた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
我身は舊に依りて衣食を要するに、平生のたくはへをば病の爲めに用ゐ盡しぬれば、彼死を祕して、いつはりて猶ほ生きたるものゝ如くし、又脂粉を塗りて場に上ることゝなりぬ。
満ち満つや、みたくはへ、早やかく成りぬ
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
滿ち滿つや、みたくはへ、早やかく成りぬ
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)