蒼海あをうみ)” の例文
すなうへ唯一人たゞひとりやがてほしひとつないしたに、はてのない蒼海あをうみなみに、あはれ果敢はかない、よわい、ちからのない、身體からだ單個ひとつもてあそばれて、刎返はねかへされてるのだ、と心着こゝろづいて悚然ぞつとした。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
蒼海あをうみの鯨の蕪骨ぶこつみ酒のしぼりの粕にでししとす
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
つき皎々かう/\として眞晝まひるかとうたがふばかり、はら一面いちめん蒼海あをうみぎたる景色けしき
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)