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葭切
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よしきり
ふりがな文庫
“
葭切
(
よしきり
)” の例文
彼女を
拉
(
らっ
)
して竜泉寺あたりの風雅な宿屋へと出かけた(ああ、その頃の台東区竜泉寺には、いまだ美しい蓮田があり、
葭切
(
よしきり
)
が鳴き、アベックに好適な水郷だった!)
艶色落語講談鑑賞
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
城沼、多々良沼など、館林地方の平野の水には、
蘆萩
(
ろてき
)
の間に
葭切
(
よしきり
)
が鳴いて初夏の釣遊が忘れられぬ。
水の遍路
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
河畔の
蘆
(
あし
)
の中でしきりに
葭切
(
よしきり
)
が鳴いている。草原には
矮小
(
わいしょう
)
な
夾竹桃
(
きょうちくとう
)
がただ一輪真赤に咲いている。
ゴルフ随行記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
夏は青々として眼がさめる。
葭切
(
よしきり
)
、
水鶏
(
くいな
)
の
棲家
(
すみか
)
になる。螢が此処からふらりと出て来て、田面に乱れ、墓地を飛んでは
人魂
(
ひとだま
)
を真似て、時々は彼が家の
蚊帳
(
かや
)
の天井まで舞い込む。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
葭切
(
よしきり
)
や郭公や梅雨の風に飛ぶ
普羅句集
(新字旧仮名)
/
前田普羅
(著)
▼ もっと見る
田圃の小川では、
葭切
(
よしきり
)
が口やかましく
終日
(
しゅうじつ
)
騒
(
さわ
)
いで居る。
杜鵑
(
ほととぎす
)
が
啼
(
な
)
いて行く夜もある。
梟
(
ふくろう
)
が鳴く日もある。
水鶏
(
くいな
)
がコト/\たゝく
宵
(
よい
)
もある。螢が出る。
蝉
(
せみ
)
が鳴く。蛙が鳴く。蚊が出る。ブヨが出る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
葭
漢検1級
部首:⾋
12画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“葭”で始まる語句
葭簀
葭
葭簀張
葭簾
葭町
葭戸
葭簾張
葭原
葭萌関
葭簀掛