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萌
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ふ
ふりがな文庫
“
萌
(
ふ
)” の例文
垣根の
楓
(
かえで
)
が芽を
萌
(
ふ
)
く頃だ。
彼方
(
あちら
)
の往来で——杉林の下の薄暗い中で子供
等
(
ら
)
が隠れ事をしている。きゃっきゃっという声が重い頭に響く。
黄色い晩
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
実に水の
辺
(
ほと
)
りに植えたる樹のようなもので、だんだんと芽を
萌
(
ふ
)
き枝を生じてゆくものであると思います。
後世への最大遺物
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
親子の愛情と云ふものも斯う云ふ場合には未だ芽を
萌
(
ふ
)
かない。考へて見ると変なものである。
産褥の記
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
寮長は
顎髯
(
あごひげ
)
を上に向け、南画のなかの人物のやうに背中を丸くして、一心に
凝視
(
みつ
)
めてゐた。強度の近眼でよく見ようとする努力のために、今年の芽を
可愛
(
かはい
)
く
萌
(
ふ
)
いてゐる花床を知らず/\踏んでゐた。
朧夜
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
萌
漢検準1級
部首:⾋
11画
“萌”を含む語句
萌芽
未萌
下萌
草萌
萌黄匂
萌黄縅
萌出
斑萌
萌黄羅紗
萌黄
萌黄色
萌葱
萌黄緞子
薄萌黄
留萌
郝萌
萌黄地
萌初
萌黄紗
葭萌関
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