左大将は東北の御殿でそれ以前にすでに毎日監督する舞曲の練習をさせていたから、花散里夫人は試楽の見物には出て来なかった。
此の歌は源氏物語花散里の巻に見える光源氏の歌、———
花散里などへも手紙を送るだけで、逢いには行こうとしないのであったから、かえって京に源氏のいなかったころよりも寂しく思っていた。
“花散里”の解説
花散里(はなちるさと)は
『源氏物語』の巻名のひとつ。第11帖。作中最も短い巻である。巻名は光源氏の詠んだ歌「橘の香をなつかしみほととぎす花散る里をたづねてぞとふ」に因む。
『源氏物語』に登場する架空の人物。
花の散る里。花の散る宿。
岡場所の異称。「鼻落ちる里」に掛ける。
香木の名称。分類は伽羅。香味は苦酸。六十一種名香の一つ。
五歳の異称。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)
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