臣下しんか)” の例文
そしてこの御陵ごりようのごときは、二重ふたへほりをめぐらし、その周圍しゆういには陪塚ばいちようといつて臣下しんかひとだちのはかがたくさんならんでをります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
「すでに伊那丸君いなまるぎみがごさいごとわかった以上いじょうは、いさぎよくおともをして、臣下しんか本分ほんぶんをまっとういたしとうござります」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここおい韓非かんぴ、((韓王ノ))くにをさむるに、その法制はふせい修明しうめいし・(四七)いきほひつてもつその臣下しんかぎよし・くにましへいつようして・もつひともとけんにんずるをつとめず
敏子は臣下しんかの哀願をきいて居るクイーンのような態度で、静也の告白をきいて居たが、静也が語り終って手巾ハンカチで頸筋を拭うと、手にもって居た団扇うちわで静也をふわりと一度あおって、甲高い声を出した。
死の接吻 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)