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脚夫
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きゃくふ
ふりがな文庫
“
脚夫
(
きゃくふ
)” の例文
だが、これは私の裏の郵便
脚夫
(
きゃくふ
)
の家に限ったことではない、その隣にも、その裏にも、似た様な子福者がいくらもある。
毒草
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
けたたましく郵便
脚夫
(
きゃくふ
)
が
走込
(
はしりこ
)
むのも、
烏
(
からす
)
が鳴くのも、皆何となく土地の末路を示す、滅亡の
兆
(
ちょう
)
であるらしい。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
郵便局の前を通るにつけ、郵便箱を見るにつけ、
脚夫
(
きゃくふ
)
に行きあうにつけ、僕はあなたを連想しない事はありません。自分の机の上に来信を見いだした時はなおさらの事です。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
門番にしたいと言ってもらいたい、そうすると、私の苦痛もなくなる、私はもと
宣城
(
せんじょう
)
の生れで、
脚夫
(
きゃくふ
)
をしていた関係で、死んでからも死人の籍を運送することを言いつかっている
賭博の負債
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
半歳
(
はんとし
)
ちかくたって、或日の朝重吉はいつものように
寐坊
(
ねぼう
)
な女を二階へ置いたまま、事務所への出がけ、独り
上框
(
あがりがまち
)
で靴をはいていると、その鼻先へ郵便
脚夫
(
きゃくふ
)
が雑誌のような印刷物二
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
熊谷の小島は一高の入学試験を受けに東京に出かけたが、時々絵葉書で状況を報じた。英語がむずかしかったことなどをも知らせて来た。郵便
脚夫
(
きゃくふ
)
は毎日雨にぬれて山門から本堂にやって来る。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
真中頃
(
まんなかごろ
)
で、向岸から駆けて来た郵便
脚夫
(
きゃくふ
)
と
行合
(
ゆきあ
)
って、
遣違
(
やりちが
)
いに一緒になったが、分れて橋の
両端
(
りょうはし
)
へ、脚夫はつかつかと間近に来て、与吉は
彼
(
か
)
の、倒れながらに半ば黄ばんだ
銀杏
(
いちょう
)
の影に小さくなった。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
脚
常用漢字
中学
部首:⾁
11画
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
“脚”で始まる語句
脚
脚絆
脚気
脚下
脚半
脚立
脚袢
脚色
脚腰
脚本