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胸算
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きょうさん
ふりがな文庫
“
胸算
(
きょうさん
)” の例文
そのこれを給するや公共の
為
(
た
)
めにも私の為めにも近く実利益を期するが
如
(
ごと
)
き
胸算
(
きょうさん
)
にては、本来の目的に
齟齬
(
そご
)
するものなり。
人生の楽事
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
羅馬
(
ろま
)
法王に対し罪の懺悔を呈し、ついに仏王として承認せらるるに至れり、彼の譲退は彼の
胸算
(
きょうさん
)
に違わざる結果を生じ、彼の王位は強固となり、国内平穏に帰し民みな
堵
(
と
)
に
就
(
つ
)
けり
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
故に事物によりては
直
(
ただ
)
ちに生命に関するものあり、しかも滞在半年余の
長日月
(
ちょうじつげつ
)
を要する
胸算
(
きょうさん
)
なりしがゆえに、すこぶる注意周到なる準備を
為
(
な
)
すにあらざれば、
能
(
よ
)
く
堪
(
た
)
え
得
(
う
)
べきに
非
(
あら
)
ず
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
燕王の大事を挙ぐるも、
蓋
(
けだ
)
し
胸算
(
きょうさん
)
あるなり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
学業を勤むるにも、これを勤めてその行く先は、所得の芸能を人事のいずれの辺に活用して如何なる生計を営むべしと、おおよそその
胸算
(
きょうさん
)
を立つることも難からず。
成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
今から推察すれば父の
胸算
(
きょうさん
)
に、福澤の家は総領に相続させる
積
(
つも
)
りで
宜
(
よろ
)
しい、所が子供の五人目に私が生れた、その生れた時は大きな
療
(
や
)
せた
骨太
(
ほねぶと
)
な子で、
産婆
(
さんば
)
の申すに
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
事情探索の胸算
夫
(
そ
)
れは
扨置
(
さてお
)
き私の
欧羅巴
(
ヨーロッパ
)
巡回中の
胸算
(
きょうさん
)
は、
凡
(
およ
)
そ
書籍
(
しょじゃく
)
上で調べられる事は日本に居ても原書を
読
(
よん
)
で
分
(
わか
)
らぬ処は
字引
(
じびき
)
を引て調べさえすれば分らぬ事はないが
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
との
胸算
(
きょうさん
)
にてありしが、さて今日にいたりて実際の模様を見るに、教育はなかなかよく行きとどきて字を知る者も多く、一芸一能に達したる専門の学者も少なからずして
慶応義塾学生諸氏に告ぐ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
大名が東海道を通行して
宿駅
(
しゅくえき
)
の本陣に止宿する
位
(
くらい
)
の
胸算
(
きょうさん
)
に違いない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“胸算”の意味
《名詞》
心中で計算すること。胸算用。
(出典:Wiktionary)
胸
常用漢字
小6
部首:⾁
10画
算
常用漢字
小2
部首:⽵
14画
“胸算”で始まる語句
胸算用