トップ
>
背皮
>
せがわ
ふりがな文庫
“
背皮
(
せがわ
)” の例文
一方四名の部下の連中は本箱から図書を一冊ずつ引っ張り出して
頁
(
ページ
)
を一枚二枚探り開け、はては
背皮
(
せがわ
)
まで突ついて見ておる。
水晶の栓
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
宗近君は机の上にあるレオパルジを無意味に取って、
背皮
(
せがわ
)
を
竪
(
たて
)
に、
勾配
(
こうばい
)
のついた
欅
(
けやき
)
の角でとんとんと軽く
敲
(
たた
)
きながら、少し
沈吟
(
ちんぎん
)
の
体
(
てい
)
であったが、やがて
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
まだほの暗い、藍鼠の
背皮
(
せがわ
)
、その背皮は懸崖だ。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
書斎には
洋机
(
テーブル
)
と
椅子
(
いす
)
の
外
(
ほか
)
に、沢山の書物が美しい
背皮
(
せがわ
)
を並べて、
硝子越
(
ガラスごし
)
に
電燈
(
でんとう
)
の光で照らされていた。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
洋書というものは
唐本
(
とうほん
)
や和書よりも装飾的な
背皮
(
せがわ
)
に学問と芸術の
派出
(
はで
)
やかさを
偲
(
しの
)
ばせるのが常であるのに、この部屋は余の眼を射る何物をも蔵していなかった。ただ大きな机があった。
ケーベル先生
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
背
常用漢字
小6
部首:⾁
9画
皮
常用漢字
小3
部首:⽪
5画
“背”で始まる語句
背後
背
背負
背中
背丈
背戸
背嚢
背向
背景
背馳