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肉叉
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フォーク
ふりがな文庫
“
肉叉
(
フォーク
)” の例文
彼はその薄青いペンキの光る内側で、額に仕立てたミュンヘン
麦酒
(
ビール
)
の広告写真を仰ぎながら、
肉刀
(
ナイフ
)
と
肉叉
(
フォーク
)
を
凄
(
すさ
)
まじく闘かわした
数度
(
すど
)
の記憶さえ
有
(
も
)
っていた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
匙
(
さじ
)
も
肉叉
(
フォーク
)
もいらなければまた木で作ったそんなものもいらないということを、快活に述べ立てた。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
大江山の精進日の尾頭ほどある、ピカピカと
小刀
(
ナイフ
)
、
肉叉
(
フォーク
)
、これが見事に光るので、呆れて見ていると、あがりにくくば、取分けて、で、折返して小さめの、皿に、小形小刀の
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それと一緒に
俄
(
にわ
)
かに空腹を感じて来たので、そこにあった黒
麺麭
(
パン
)
を左手に掴み、右手で
肉叉
(
フォーク
)
を使ってハムエッグスを
掬
(
すく
)
いながら、野獣のように噛じり、頬張り、且つ呑み込んだ。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
刻んだ
豚脂
(
ベーコン
)
の入つた鉢と
燻豚
(
ハム
)
とを引き寄せると、百姓が乾草を掻きよせる熊手とあまり大きさの違はないやうな
肉叉
(
フォーク
)
をとりあげて、それでもつて一番重たさうな一と
片
(
きれ
)
を突き刺した。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:06 紛失した国書
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
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肉叉
(
フォーク
)
……
閒花集
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
肉叉
(
フォーク
)
と
小刀
(
ナイフ
)
の扱い
振
(
ぶり
)
で、
肉
(
チキン
)
を切って皿へ取分けてやる、盛装した貴婦人があった。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
原は刻んだサラドをハムの上へ載せて、それを
肉叉
(
フォーク
)
で突き差した手を
止
(
や
)
めた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
肉
常用漢字
小2
部首:⾁
6画
叉
漢検準1級
部首:⼜
3画
“肉”で始まる語句
肉
肉体
肉桂
肉塊
肉汁
肉體
肉刺
肉身
肉置
肉食