しかして)” の例文
九月二十一日、就中なかんずく土一揆入京中きょうちゅうにらんにゅうすしかして土蔵其他家々に令乱入らんにゅうして雑物ぞうもつ取る。
応仁の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
極陰の地にあなを作り、屋をつくかけ、別に清浄しやう/″\の地にかきをめぐらして、人にふませず、鳥獣てうじうにもけがさせず、しかして雪をまち、雪ふれば此地の雪をかのあなつきこめうづめ、人是を守り、六月朔日是をひらき
大山峠を経て三里三石みついし駅。中屋弥二郎兵衛の家に休す。是より備前なり。二里片上駅。京屋庄右衛門の家に宿し、夜兼松弥次助と海浜蛭子祠ひるこのしに納涼す。此地山廻て海入る。しかして山みな草卉にして木なし。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
極陰の地にあなを作り、屋をつくかけ、別に清浄しやう/″\の地にかきをめぐらして、人にふませず、鳥獣てうじうにもけがさせず、しかして雪をまち、雪ふれば此地の雪をかのあなつきこめうづめ、人是を守り、六月朔日是をひらき