老兵士ろうへいし)” の例文
そういって、じっと老兵士ろうへいしかお見上みあげた、あの青年せいねんんだには、これをにつけて自分じぶんんでいくという純情じゅんじょうがあらわれていました。
少女と老兵士 (新字新仮名) / 小川未明(著)
老兵士ろうへいしも、みんなといっしょに、このうたみみかたむけていましたが、くせないかなしみが、むねそこから、あたらしくこみげてくるのをおぼえました。
少女と老兵士 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「いや、おれたちのからだ弾丸だんがんになるのだ。みんなててしまえ!」と、老兵士ろうへいしは、くちまでたが、無理むりに、だまって、じっとわか兵士へいしかお見返みかえしました。
少女と老兵士 (新字新仮名) / 小川未明(著)