義興よしおき)” の例文
これは新田義興よしおきが、椿の枝を箸にして、ここで食事をしたようにいっておりますが、ちょうど村境の山の中に、双方がごく近くにあるのですから
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
また周防国山口すおうのくにやまぐちには、大内義興よしおきの四層閣が城廓の中心として築かれ、おそらくその壮大は宇内うだい第一かもしれません
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女々めめしいこと。何でおじゃる。思い出しても二方(新田義宗にッたよしむね義興よしおき)の御手並み、さぞな高氏たかうじづらも身戦みぶるいをしたろうぞ。あの石浜で追い詰められた時いとう見苦しくあッてじゃ」
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
新田にった義興よしおきの主従を川へ沈めたというのは本当なんでしょうね
このあいだに、宗良むねなが親王の大旆たいはいは、碓氷うすいから武蔵の小手指こてさしはらに着き、新田義興よしおき(義貞の二男)と脇屋義治(義助の子)を両翼とし、ほとんど武蔵野を風靡ふうびしていた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
直義方の桃井直常や斯波しば、石堂、上杉らの党は、そのご残兵を集めて、延福寺に幽閉ゆうへい中の直義の身を奪回しようと計っているし、宮方の新田義宗、義興よしおき脇屋わきや義治などの軍は
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一つは、北条時行の助けであり、もひとつは、新田義興よしおきの応援である。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)