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置所
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おきどころ
受け出し長庵方に
差置て折々通ひ
樂しまば此上もなき安心成りと思ふも
若氣の
無分別迷ふ心の
置所露の命と氣も付かず
不※惡心や發しけん
竊かに
店の有金の内を
と、贈ってくれる者もあるし、わざわざ
鎖帷子を届けてくれる者だの、また、台所へは、大きな
鯛や
酒菰が何処からか運ばれて来るし、巌流は身の
置所もなかった。
コレお半、ここは三条
愛宕道、露の命の
置所、草葉の上と思へども、義理にしがらむこの世から、
刃でも死なれぬ故、淵川へ身を沈めるがせめても
言訳、あとに残せしわが書置、さぞ今頃は女房が……
其れは
置所を忘れて見附からなかつた。