繰戻くりもど)” の例文
婿君むこぎみのふみながら、衣絵きぬゑさんのこゝろつたへた巻紙まきがみを、繰戻くりもどすさへ、さら/\と、みどりなす黒髪くろかみまくらみだるゝおとかんじて、つめたいまでさむくしながらも、そのは、つゝしんたいしたのである。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)