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緊縛
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きんばく
ふりがな文庫
“
緊縛
(
きんばく
)” の例文
彼は手と足とを
緊縛
(
きんばく
)
した皮帯の間から外すことに、なおも熱心だった。そのおかげか、まず右足が皮帯の間からズルズルと抜けた。
地球盗難
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
両腕は背にまわされ、多分しめていた兵児帯で
後手
(
うしろで
)
に
緊縛
(
きんばく
)
されているのだろう、その端がいんこう部に二まわりばかり堅くくくられている。
殺人鬼
(新字新仮名)
/
浜尾四郎
(著)
長崎屋、そのとき、ハッと思い当って、両手で顔を
蔽
(
か
)
くそうと、もがいたが、手足が
緊縛
(
きんばく
)
されて、それさえならぬ。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
うとうとしていた章一は、
片頬
(
かたほお
)
に
温
(
あたたか
)
な
緊縛
(
きんばく
)
を覚えたのでふと眼を開けた。
艶消
(
つやけし
)
電燈のやわらかな
明
(
あかり
)
は、黒いねっとりと
潤
(
うる
)
みを持った二つの瞳と
熱
(
ほて
)
った唇をそこに見せていた。
一握の髪の毛
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
これも
傷
(
きずつ
)
けじと、貫一が胸は車輪の
廻
(
めぐ
)
るが
若
(
ごと
)
くなれど、
如何
(
いか
)
にせん、その身は内より不思議の力に
緊縛
(
きんばく
)
せられたるやうにて、
逸
(
はや
)
れど、
躁
(
あせ
)
れど、寸分の
微揺
(
ゆるぎ
)
を得ず、せめては声を立てんと為れば
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
さながら白身の
窶
(
やつ
)
れた女を、反接
緊縛
(
きんばく
)
したに異ならぬ。
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
両手を兵児帯で後手に
緊縛
(
きんばく
)
されている、その帯の端が咽喉部に三巻半ほど巻かれ、これが又
緊縛
(
きんばく
)
されており、呼吸は完全に止められている。
殺人鬼
(新字新仮名)
/
浜尾四郎
(著)
“緊縛”の意味
《名詞》
きつく縛ること。しっかり縛ること。
(出典:Wiktionary)
“緊縛”の解説
緊縛(きんばく)とは、
縄等でしっかりと縛るという意。
主として麻縄、綿ロープなど用い、人体を縛ること。日本においてSM、フェティシズムの一ジャンルとして誕生し、海外ではKinbaku、Shibari、Japanese Bondageなどと呼ばれる。現在はSMの枠にとどまらず、禅、ヨガ、現代アートの中にも取り入れられている。ここで詳説する。
(出典:Wikipedia)
緊
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
縛
常用漢字
中学
部首:⽷
16画
“緊”で始まる語句
緊
緊張
緊乎
緊要
緊那羅
緊褌
緊迫
緊縮
緊着
緊密