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絎紐
ふりがな文庫
“絎紐”の読み方と例文
読み方
割合
くけひも
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くけひも
(逆引き)
やがてのことに女は、
肌膚
(
はだ
)
に着けた
絎紐
(
くけひも
)
をほどくと、燃えるような真紅の
扱帯
(
しごき
)
が袋に縫ってあって、
蛇
(
へび
)
が
蛙
(
かえる
)
を
呑
(
の
)
んだように真ん中がふくれている。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
金鎖は
天晴
(
あっぱれ
)
mécène
(
メセエヌ
)
らしい顔をして聞いている。おちゃらはさも退屈らしい顔をして、
絎紐
(
くけひも
)
程の
烟管挿
(
きせるさ
)
しを、
膝
(
ひざ
)
の上で結んだり、ほどいたりしている。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
跳
(
は
)
ねあげられた
笠
(
かさ
)
の
後
(
うしろ
)
には
兩頬
(
りやうほほ
)
へ
垂
(
た
)
れてさうして
其
(
そ
)
の
黒
(
くろ
)
い
絎紐
(
くけひも
)
で
締
(
し
)
められた
手拭
(
てぬぐひ
)
の
隙間
(
すきま
)
から
少
(
すこ
)
し
亂
(
みだ
)
れた
髮
(
かみ
)
が
覗
(
のぞ
)
いて
居
(
ゐ
)
て
其處
(
そこ
)
にも一
種
(
しゆ
)
の
風情
(
ふぜい
)
が
發見
(
はつけん
)
されねばならぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
絎紐(くけひも)の例文をもっと
(3作品)
見る
絎
漢検1級
部首:⽷
12画
紐
漢検準1級
部首:⽷
10画
“絎”で始まる語句
絎
絎帯
絎物
絎目
“絎紐”のふりがなが多い著者
林不忘
長塚節
森鴎外