“経歴（けいれき）” の例文
入（い）れ代（かわ）って今度（こんど）は良人（おっと）の方（ほう）で、私（わたくし）の経歴（けいれき）をききたいということになりました。で、私（わたくし）は今（いま）丁度（ちょうど）あなたに申上（もうしあ）げるように、帰幽後（きゆうご）のあらましを物語（ものがた）りました。
小桜姫物語：03 小桜姫物語 (新字新仮名) ／ 浅野和三郎(著)
安藤はもちろん見込（みこ）みがありさえすれば、すぐにも自分が引（ひ）き取（と）って治療（ちりょう）をこころみんとの決心（けっしん）を語り、つづいて花前の不幸（ふこう）なりし十年まえの経歴（けいれき）を語（かた）った。
箸 (新字新仮名) ／ 伊藤左千夫(著)
君（きみ）の経歴（けいれき）も、兵営（へいえい）へもぐり込んで君（きみ）が何（なに）をしたかも
一九三二・二・二六：―白テロに斃た××聯隊の革命的兵士に― (新字旧仮名) ／ 槙村浩(著)
取（と）りつくしまがないように思（おも）われる方（かた）があろうかと感（かん）ぜられますので、甚（はなは）だ不本意（ふほんい）ながら、私（わたくし）の現世（げんせ）の経歴（けいれき）のホンの荒筋丈（あらすじだけ）をかいつまんで申上（もうしあ）げることに致（いた）しましょう。
小桜姫物語：03 小桜姫物語 (新字新仮名) ／ 浅野和三郎(著)
かれがあんなになるについては、かならず容易（ようい）ならぬ経歴（けいれき）があったにちがいない。
箸 (新字新仮名) ／ 伊藤左千夫(著)