たず)” の例文
昭和の今日でも道を求め真をたずねるものの修業の道は本質的には昔の仏道修業者の道とそれほどちがったものではないようである。
徒然草の鑑賞 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
求めたずねて得ようとすれば、自然はそれを肯定していると同時に、あるがまま、なるがままにまかせた心で、安穏にしていたとて、何の咎めも与えないのだ。
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
あとに包みがえからあとを追っかけて境内やまじゅうたずねたが知れえから、まア此家こゝへ来るとおめえさま足いよごれたてゝ洗ってあがる所、荷物に木札が附いてるから見れば知れる
ああ神の智と識の富は深いかな、その法度さだめママ測り難く、その踪跡みちたずね難し。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)