なふ)” の例文
其の頃から畫が上手で、美濃紙へ一杯に大きく描いて呉れた野崎の道行の繪は、今でも鏡臺の抽斗の一番下になふしてある。
兵隊の宿 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
つかひし事必らず口外こうぐわいなすべからずと吉平へもかた口止くちどめして濟し居たりしがたれる者もなく其年もはや十二月となりて追々おひ/\年貢ねんぐの上なふ金を下作したさくよりあつめけるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)