“出納”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すいとう76.9%
でおさ7.7%
すゐたふ7.7%
でをさ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金銀の出納すいとうは毎区の年寄にてこれを司り、その総括をなす者は総年寄そうとしよりにて、一切官員のかかわるところにあらず。
京都学校の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「申すもちと辛いが……ご自身でも、はやご老齢を観念あそばされたか、このたびが、江戸表の出納でおさめよと、西山をお出ましの節も、道中でも、仰せられた」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
翌晩われはポツジヨとヱネチア屈指の富人それの家に會せり。こはわが出納すゐたふの事を托したる銀行の主人あるじなり。
『十三の年から、もう一遍も出えしまへんがな。……あんたに別れてから一遍も出えしまへんのや。……十二の時、あんたと一所いつしよに祭に出ましたな、あれが出納でをさめだしたんや。』
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)