「申すもちと辛いが……ご自身でも、はやご老齢を観念あそばされたか、このたびが、江戸表の出納めよと、西山をお出ましの節も、道中でも、仰せられた」
就いては、このたびを江戸への出納めとし、また家中の子弟どもへもそれとなく名残を告げたく思うにより、一日、妻子眷族をみな連れて、能楽堂に寄るがよい、予も、舞い納めに舞うであろう。
“出納”の意味
“出納”の解説
出納(すいとう)は、蔵人所の職員の1つで蔵人所の財物の出納をはじめ、一切の庶務を掌った。江戸時代には蔵人方地下人を統括して地下官人としては、少納言局局務・太政官官務とともに「催官人」と呼ばれた。
(出典:Wikipedia)
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