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納言
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なごん
ふりがな文庫
“
納言
(
なごん
)” の例文
高松殿腹の長家の筋は摂関大臣に登る家柄にはなれないで、普通には大中
納言
(
なごん
)
に止まる家柄であった。
中世の文学伝統
(新字新仮名)
/
風巻景次郎
(著)
憎い事、恋の手習するとは知れど、式部の藤より紫濃く、
納言
(
なごん
)
の花より
紅
(
くれない
)
淡き、青柳町の
薄紅梅
(
うすこうばい
)
。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
いずれもこの日は大紋
風折烏帽子
(
かざおりえぼし
)
の式服に威儀を正して、お乗り物は一様に長柄のお
駕籠
(
かご
)
、これらのものものしい大小名が規定どおりの供人に警固されて、三
位
(
み
)
、中将、
納言
(
なごん
)
右門捕物帖:27 献上博多人形
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
自身ながらもこうした窮屈な考え方に反感を持つこともあったが、宰相中将は六位であったことを
譏
(
そし
)
った雲井の雁の
乳母
(
めのと
)
たちに対して
納言
(
なごん
)
の地位に上ることが先決問題だと信じていた。
源氏物語:32 梅が枝
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
心の狭い一部の
納言
(
なごん
)
や
沙門
(
しゃもん
)
たちが、その
後
(
あと
)
になって、青蓮院の僧正こそは、世をあざむく
似非
(
えせ
)
法師じゃ、なぜなれば、なるほど、松を
時雨
(
しぐれ
)
の歌は、秀逸にはちがいないが、恋はおろか
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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天正の
式部
(
しきぶ
)
になれ、現代の新しい
納言
(
なごん
)
になれ、などとはいかにもこの少女のよろこびそうな
煽動
(
せんどう
)
だが、
戦
(
いくさ
)
の出先の
路傍
(
ろぼう
)
で拾った一少女にも、すぐそんな同情と励みを約して連れ帰るなどは
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
納
常用漢字
小6
部首:⽷
10画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“納”で始まる語句
納
納戸
納屋
納得
納所
納豆
納涼
納戸色
納経
納受