“なごん”の漢字の書き方と例文
語句割合
納言100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自身ながらもこうした窮屈な考え方に反感を持つこともあったが、宰相中将は六位であったことをそしった雲井の雁の乳母めのとたちに対して納言なごんの地位に上ることが先決問題だと信じていた。
源氏物語:32 梅が枝 (新字新仮名) / 紫式部(著)
心の狭い一部の納言なごん沙門しゃもんたちが、そのあとになって、青蓮院の僧正こそは、世をあざむく似非えせ法師じゃ、なぜなれば、なるほど、松を時雨しぐれの歌は、秀逸にはちがいないが、恋はおろか
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天正の式部しきぶになれ、現代の新しい納言なごんになれ、などとはいかにもこの少女のよろこびそうな煽動せんどうだが、いくさの出先の路傍ろぼうで拾った一少女にも、すぐそんな同情と励みを約して連れ帰るなどは
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)