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笑味
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えみ
ふりがな文庫
“
笑味
(
えみ
)” の例文
自分勝手な空想を描きながら急いで
往
(
い
)
ってみると、村長は
最早
(
もう
)
座に居て酒が初まっていた。梅子は例の如く
笑味
(
えみ
)
を含んで老父の酌をしている。
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
とまでは
頗
(
すこぶ
)
る真面目であったが、自分でも少し
可笑
(
おか
)
しくなって来たか急に調子を変え、声を低うし
笑味
(
えみ
)
を含ませて
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「何だと親を捕えて泥棒呼わりは聞き捨てになりませんぞ」と来るところを取って押え、
片頬
(
かたほお
)
に
笑味
(
えみ
)
を見せて
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
然
(
しか
)
し
直
(
す
)
ぐ思い返して
其
(
その
)
まゝ横になって居ると、彼は間もなく自分の
傍
(
そば
)
まで来て、
怪
(
あやし
)
げな
笑味
(
えみ
)
を浮べながら
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
衆皆
(
みんな
)
は唯だ黙って岡本の顔を見ていたが松木と竹内は
真面目
(
まじめ
)
で、綿貫と井山と上村は
笑味
(
えみ
)
を含んで。
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
客の少女は
密
(
そっ
)
と室内を見廻した。そして何か思い当ることでも有るらしく今まで少し心配そうな顔が急に
爽々
(
さえ/″\
)
して満面の
笑味
(
えみ
)
を隠し得なかったか、ちょッとあらたまって
二少女
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「貴様は
他人
(
ひと
)
の秘密を
覗
(
うか
)
がって
可
(
よ
)
いと思いますか。」と彼は
益
(
ますます
)
怪げな
笑味
(
えみ
)
を深くする。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「けれども自殺は人々の自由でしょう。」と彼は
笑味
(
えみ
)
を含んで言った。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
笑
常用漢字
小4
部首:⽵
10画
味
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“笑”で始まる語句
笑
笑顔
笑止
笑談
笑靨
笑声
笑顏
笑窪
笑聲
笑止千万