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空脛
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からずね
ふりがな文庫
“
空脛
(
からずね
)” の例文
例の
縞
(
しま
)
の
襯衣
(
しゃつ
)
に、その
綛
(
かすり
)
の
単衣
(
ひとえ
)
を着て、紺の
小倉
(
こくら
)
の帯をぐるぐると巻きつけたが、じんじん
端折
(
ばしょ
)
りの
空脛
(
からずね
)
に、草履ばきで帽は
冠
(
かぶ
)
らず。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
壁に添うて螺旋形の階段がある。短いズボンに
空脛
(
からずね
)
をあらはした子供、前垂掛けでスリッパをはいた下女、松葉杖を手にした
背蟲
(
せむし
)
の男なぞが、その階段を昇つたり降りたりしてゐる。
桃の雫
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
深川浜の
蛤
(
はまぐり
)
町からくる、
倶梨伽羅紋々
(
くりからもんもん
)
で、チョン
髷
(
まげ
)
にゆっているというと威勢がいいが、七十五歳のおじいさん江戸ッ子の小魚売は、やせても昔の型を追って、寒中でも素体に
半纏
(
はんてん
)
一枚、
空脛
(
からずね
)
旧聞日本橋:23 鉄くそぶとり(続旧聞日本橋・その二)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
そんげえなものには
怯
(
おび
)
えまい、面魂、
印半纏
(
しるしばんてん
)
も交って、布子のどんつく、
半股引
(
はんももひき
)
、
空脛
(
からずね
)
が入乱れ、
屈竟
(
くっきょう
)
な日傭取が、早く、糸塚の前を摺抜けて、松の下に、ごしゃごしゃとかたまった中から
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
空
常用漢字
小1
部首:⽳
8画
脛
漢検1級
部首:⾁
11画
“空”で始まる語句
空
空地
空虚
空想
空洞
空腹
空家
空気
空嘯
空手