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穹窿
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きゆうりゆう
ふりがな文庫
“
穹窿
(
きゆうりゆう
)” の例文
年をとつた僧正も、わしには「永遠」に
倚
(
よ
)
つてゐる神の如くに見えた。わしは実に、殿堂の
穹窿
(
きゆうりゆう
)
を
透
(
すか
)
して、天国を望む事が出来たのである。
クラリモンド
(新字旧仮名)
/
テオフィル・ゴーチェ
(著)
薄暗い
穹窿
(
きゆうりゆう
)
の
下
(
もと
)
に蝋燭の火と薫香の煙と白と
黄金
(
きん
)
の僧衣の光とが神秘な色を呈して
入交
(
いりまじ
)
り、静かな
読経
(
どくきやう
)
の声が洞窟の奥に
谺
(
こだま
)
する
微風
(
そよかぜ
)
の様に吹いて居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
皆猶目前に在る心地ぞする、
穹窿
(
きゆうりゆう
)
あり大理石柱ある
竈女
(
ヘスチア
)
の
祠
(
ほこら
)
の、今や
聖母
(
マドンナ
)
の堂となりたる(マドンナ、サンタ、マリア)は、
古
(
いにしへ
)
を好む人の心を留むべき遺蹟なり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
年老いたる番僧の
露西亜人
(
ろしあびと
)
に導かれて、
古寺
(
こじ
)
の廃跡
石
(
いし
)
累々
(
るゐ/\
)
たるを見つゝ、
小石階
(
せうせきかい
)
を下りて、
穹窿
(
きゆうりゆう
)
の建物いと小さく低きが中に入る。内に井あり、口径三尺ばかり、石を畳むでふちとす。
馬上三日の記:エルサレムよりナザレへ
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
高く、
濶
(
ひろ
)
く、奥深い
穹窿
(
きゆうりゆう
)
の
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
こんなあかるい
穹窿
(
きゆうりゆう
)
と草を
『春と修羅』
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
これを行けば、
幾
(
いくばく
)
もあらぬに、
穹窿
(
きゆうりゆう
)
の如く茂りあへる
葡萄
(
ぶだう
)
の下に出づ。我等は渇を覺えぬれば、葡萄圃のあなたに白き屋壁の緑樹の間より見ゆるを心あてに
歩
(
あゆみ
)
をそなたへ向けたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
高く、
濶
(
ひろ
)
く、奥深い
穹窿
(
きゆうりゆう
)
の
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
“穹窿”の意味
《名詞》
天球。おおぞら。
弓の形状をしたもの。アーチ。
弓のような形状の天井。ドーム。
(出典:Wiktionary)
“穹窿(ヴォールト)”の解説
ヴォールト(en: vault、la: camera、ar: قبو)とは、アーチを平行に押し出した形状(かまぼこ型)を特徴とする天井様式および建築構造の総称である。日本語では穹窿(きゅうりゅう)と訳される。
(出典:Wikipedia)
穹
漢検1級
部首:⽳
8画
窿
漢検1級
部首:⽳
17画
“穹窿”で始まる語句
穹窿形
穹窿型
穹窿状
穹窿門
穹窿天井