わしゃ)” の例文
眞「もしお梅はん、大事に気晴しのなるようにして呉れんなさませ…あゝわしゃなア済まぬがかね十両借りたいが、袈裟文庫を抵当かたに置くから十両貸してくんなさませ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
くの「はい、団扇は持って居ります、わしゃ貴方あんたに少しお目にかゝってお願い申したいと存じまして」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お嬢様は御大家ごたいけ婿取むことり前のひとり娘、わしゃいやしい身の上、たとえいやらしい事はないといっても、男女なんにょ七歳にして席を同じゅうせず、今差向さしむかいで話をしてれば、世間で可笑おかしく思います
重「わしゃアおまんまはいけません、おふくろが待って居ますからぐにけえります」
案「わしゃアこいつを半分喰って、また明日あした半分喰うのだ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
重「わしゃア二十三でございます」