礼式れいしき)” の例文
さてこの婦人が結婚の礼式れいしきは先に説明した通りですから、今度はこの婦人が子供を産んだ時の取扱いについて少し説明をしたいです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「どうか気にかけないでください。こいつはもうまるで野蛮やばんなんです。礼式れいしきも何も知らないのです。実際じっさい私はいつでもこまってるんですよ」
シグナルとシグナレス (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
学士がくしですのなんのと云ツたところ味噌摺みそすりはふらずお辞義じぎ礼式れいしきじゆくせざれば何処どこいつてもけいしてとほざけらる〻が結局おちにてだしもけいさるゝだけをとくにしてめてもの大出来おほできといふべし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
それゆえに友達と縁を結ぶ時分にも一種奇態きたい礼式れいしきがあって、ちょっと婚礼のような具合に沢山御馳走をこしらえ多くの親類縁者を呼び集めてその式を挙げます。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)