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眉庇
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まびさし
ふりがな文庫
“
眉庇
(
まびさし
)” の例文
言葉の終った刹那、陳宮の手に引きしぼられていた弓がぷんと
弦鳴
(
つるな
)
りを放ち、矢は曹操の
盔
(
かぶと
)
の
眉庇
(
まびさし
)
にあたってはね折れた。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
よかろう、やってみろ、と石川が木剣をあげ、面上で
眉庇
(
まびさし
)
のように、横に構えながら「いざ」と云った。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
私は
面喰
(
めんくら
)
ったが上にも面喰らわされてしまいました。腕を組んだまま突立って、リヤトニコフの帽子の
眉庇
(
まびさし
)
を凝視しているうちに、
膝頭
(
ひざがしら
)
がブルブルとふるえ出すくらい、驚き
惑
(
まど
)
っておりました。
死後の恋
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
お静は片袖を
眉庇
(
まびさし
)
に、痣のあたりを娘らしく隠すのでした。
江戸の火術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
錣頭巾
(
しころずきん
)
の
眉庇
(
まびさし
)
の陰に、忠左衛門の眼はいつもの彼とは人の違うような鋭い眼になって、総て、ここに合体した総勢の頭数を忽ちのうちに読んでいた。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
……真名女はそれをみおろしながら——これでたたかいの第二にも勝った。そう思い、兜の
眉庇
(
まびさし
)
のかげでほっと太息をついた。はじめにおのれの弱い心に勝ち、ここでは城兵の戦う心をかためた。
日本婦道記:笄堀
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
黒革に白革の横筋を入れ、
兜形
(
かぶとがた
)
の八幡座に、
眉庇
(
まびさし
)
は
猩々緋
(
しょうじょうひ
)
、吹き返しは
白羅紗
(
しろらしゃ
)
、
縮緬
(
ちりめん
)
の忍び緒を
頤
(
あぎと
)
深
(
ふか
)
く結んでいた。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
兜
(
かぶと
)
の
眉庇
(
まびさし
)
を俯向けて、高綱は必死の
唇
(
くち
)
をむすんでいた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
眉
常用漢字
中学
部首:⽬
9画
庇
漢検準1級
部首:⼴
7画
“眉”で始まる語句
眉
眉間
眉毛
眉目
眉宇
眉深
眉根
眉唾
眉山
眉間尺