“弦鳴”の読み方と例文
読み方割合
つるな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
言葉の終った刹那、陳宮の手に引きしぼられていた弓がぷんと弦鳴つるなりを放ち、矢は曹操のかぶと眉庇まびさしにあたってはね折れた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
声に応じて弦鳴つるなりがし、正成の左臂に矢があたった。
赤坂城の謀略 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しかもなお龐徳ほうとくは、不死身のように、関羽の船を目がけて弦鳴つるなりするどく、矢を射ては、生き残りの部下を励まし、またかたわらの成何せいかへも叫んだ。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)