“鳴弦楼”の読み方と例文
読み方割合
めいげんろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鳴弦楼めいげんろうと呼ばれるこの高塔は、望遠鏡の力を借りて四十里彼方かなたに蟻の動くのも手にとるように判ったことだろうし、よしんば敵軍がこの塔下に迫って、矢を射かけても
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
これは、故郷の杭州に建っている鳴弦楼めいげんろうだ。少年時代に遊びくらした部屋ではないか、おお、あすこには、なつかしい小窓こまどがある。あの外には絵のように美しい西湖せいこが見えるのだ。見たい、見たい、生れ故郷の西湖を
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)