トップ
>
皆伝
>
かいでん
ふりがな文庫
“
皆伝
(
かいでん
)” の例文
旧字:
皆傳
富田流
(
とだりゅう
)
の刀法を
鐘巻自斎
(
かねまきじさい
)
にうけ、
居合
(
いあい
)
を吉川家の食客片山
伯耆守
(
ほうきのかみ
)
久安から
皆伝
(
かいでん
)
され、それにも甘んじないで自ら
巌流
(
がんりゅう
)
という一流を立てたほどの者で
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
故十方斎先生は、
此室
(
ここ
)
で
皆伝
(
かいでん
)
の秘密の
口述
(
くちず
)
をしたもので、大廊下からわかれてこっちへ通ずる小廊下の
床
(
ゆか
)
が、
鶯張
(
うぐいすば
)
りになっている。
踏
(
ふ
)
むと音がするんです。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
皆伝
(
かいでん
)
になったのではないので、翌々年すなわち長享三年の三月、宗祇はさらに『古今集序』聞書ならびに三ヶ事のうち切紙一、題歌事切紙一、以上を、実隆の邸に持参して
東山時代における一縉紳の生活
(新字新仮名)
/
原勝郎
(著)
ことごとく
皆伝
(
かいでん
)
だ、曲者の十人や二十人に恐れる拙者では無い、拙者一人が道を
塞
(
ふさ
)
げば、池の端の一本道で、此方の防ぎは大丈夫、今晩の組子はことごとく向う側へ行って
宜
(
よろ
)
しい。
銭形平次捕物控:243 猿回し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
皆伝
(
かいでん
)
になると、
抱
(
かか
)
え教授入江達三郎から
上聞
(
じょうぶん
)
に達し、家格にもよるが、召し出されて、御番人格、御小姓場、御書院詰、などへ出頭することになるので、剣道そのものよりは、同僚を追い抜いて
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
長火鉢のむこうに、芸者屋に
生獲
(
いけど
)
りになった兄さんのように、荒い
丹前
(
たんぜん
)
か何か引っかけて、女みたいな顔でやに下っているのが、これぞ、江戸に聞えた喧嘩の専門家、観化流
皆伝
(
かいでん
)
の
達剣
(
たっけん
)
、茨右近だ。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
“皆伝”の意味
《名詞》
武道や芸道の奥義を師から弟子へ悉く伝授すること。
(出典:Wiktionary)
皆
常用漢字
中学
部首:⽩
9画
伝
常用漢字
小4
部首:⼈
6画
“皆”で始まる語句
皆
皆目
皆無
皆様
皆々
皆暮
皆樣
皆済
皆朱
皆人