白墨チョーク)” の例文
それは大きな三階建の石造の建物で、全体を白墨チョークのように真白に塗ってあるのは、中で職務をとっている連中の心の潔白を表わしたものでがなあろう。
教師きょうし白墨チョーク平素点へいそてん記入きにゅうする手帳てちょうとをって教室きょうしつはいってきました。いままでがやがやといっていました教室きょうしつなかは、きゅうえたように寂然ひっそりとなりました。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
テーブルの上にあったかばんに、白墨チョークのかけらや、はんけちや本や、みんないっしょに投げ込んで小わきにかかえ、さっき顔を出した窓から、プイッと外へ飛び出しました。
グスコーブドリの伝記 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「張った」と、ヘルマンは自分の切り札の裏に白墨チョークで何かしるしを書きながら言った。
後から白墨チョークを以って其背中へ怪しげな字や絵を描いたり、又授業の始まる前にことごとく教室の窓を閉めて真暗な処に静まり返って居て、入って来る先生を驚かしたり、そんなことばかり嬉しがって居た。
落第 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
白墨チョークで番号を書き放した程度のものが多いのですが……。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)