當村たうむら)” の例文
盡しけるに母も父が七回忌くわいきあたとし病死なしければ傳吉の愁傷しうしよう大方ならずかつ親類しんるゐは只當村たうむらをさ上臺憑司かみだいひようじ而已のみなれ共是は傳吉の不如意をきらひ出入を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其方の悴に同年か又一二年ちがひの男子が當村たうむらをりしやと尋ぬるに甚左衞門は即ち人別帳にんべつちやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
呼び當村たうむらの百姓文藏方へ案内致すべしと申故用右衞門は狼狽うろたへ廻りて組頭くみがしら百姓だい組合の者とう大勢呼集め是は先日のことならんと恐る/\案内致しけるに此文藏の宅は長屋門ながやもんにて土藏七戸前其外納屋等なやとう數多ありて番頭忠兵衞初め下男十人下女五人馬三疋の大福家だいふくかなりし處夜五ツ時ごろ御用ごよう提灯ちやうちん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)