當村たうそん)” の例文
光照寺祐然いうねんは江戸表より御役人到着たうちやくにて召呼めしよばるゝと聞き何事やらんとおどろきながら役人のまへへ出ければ次右衞門三五郎の兩人りやうにん祐然にむかひ廿二三年以前當村たうそん住居ぢうきよ致し候お三がむすめ澤の井ならびに若君とかを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
立出たちいでける是にて平澤村の方は調しら埓明らちあきしかば直樣隣村りんそん平野村へ立越たちこえ名主なぬし甚左衞門方へ落付おちつき村中殘らず呼集よびあつめ次右衞門三五郎の兩人は名主甚左衞門にむかひ其方にたづねたき仔細しさいあり今より廿二三年以前に平澤村のお三と申すばゞ當村たうそんへ參りしとうけたまはるが其者は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)