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申出
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もうしで
ふりがな文庫
“
申出
(
もうしで
)” の例文
雪子は弟が肉親の兄に対する
執拗
(
しつよう
)
な残忍な仕打ちと、また女の身の雪子が
折角
(
せっかく
)
の
申出
(
もうしで
)
を
態
(
てい
)
よく拒否された恥とで、心中怒りが盛り上つて来た。
過去世
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
又
(
また
)
何
(
なに
)
ぞ
望
(
のぞ
)
みがあるなら、
今
(
いま
)
の
中
(
うち
)
に
遠慮
(
えんりょ
)
なく
申出
(
もうしで
)
るがよい。
無理
(
むり
)
のないことであるならすべて
許
(
ゆる
)
すつもりであるから……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
が、そのような
申出
(
もうしで
)
に対して不服を言う人はまず無いだろう。けれども、カラタール氏はそうではなかった。彼は
何故
(
なにゆえ
)
か絶対的に相客のあることを拒んだ。
臨時急行列車の紛失
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
健三の
申出
(
もうしで
)
は細君の父によって黙って受け取られた。そうして黙って捨てられた。彼は眼前に横暴を
恣
(
ほしいま
)
まにする我子を見て、何という未来の心配も
抱
(
いだ
)
いていないように見えた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
すると、敵の司令官から、返書が来て“われは、貴軍の降服
申出
(
もうしで
)
に応ずるであろう。依ってマイカ要塞の心臓は、只今より当方が監視するから、
直
(
すぐ
)
に貴軍の兵員を、発電所より去らしめられたい”
二、〇〇〇年戦争
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
俺
(
わし
)
の
力量
(
ちから
)
に
及
(
およ
)
ぶことなら
何
(
なん
)
なりと
申出
(
もうしで
)
るがよい。すでに
竜宮界
(
りゅうぐうかい
)
からも、そなたの
為
(
た
)
めによく
取計
(
とりはか
)
らえとのお
指図
(
さしず
)
じゃ。
遠慮
(
えんりょ
)
なく
訊
(
き
)
きたいことを
訊
(
き
)
いてもらいたい。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
申
常用漢字
小3
部首:⽥
5画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“申出”で始まる語句
申出候