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まをしで
と、
申出ました
處、
部屋頭が
第一番。いづれも
當御邸の
御家風で、おとなしい、
實體なものばかり、
一人も
異存はござりません。
鶴笑の積りではそれでも大分見切つた上の
申出らしかつた。何故といつて阿波の国は半分
割いた処で、別段
差支もなかつたが、硯だけは半分に割つては
何うする事も出来なかつた。
鶴笑の積りではそれでも大分見切つた上の
申出らしかつた。何故といつて阿波の国は半分
割いた処で、別段
差支もなかつたが、硯だけは半分に割つては
何うする事も出来なかつた。
其處を
以ちまして、
手前の
了簡で、
何と、
今年は
一つ
趣をかへてお
酒を
頂戴しながら、
各々國々の
話、
土地處の
物語と
云ふのを、しめやかにしようではあるまいかと
申出ました
處部屋頭が
第一
番