申出まをしで)” の例文
と、申出まをしでましたところ部屋頭へやがしら第一番だいいちばん。いづれも當御邸たうおやしき御家風ごかふうで、おとなしい、實體じつていなものばかり、一人ひとり異存いぞんはござりません。
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
鶴笑の積りではそれでも大分見切つた上の申出まをしでらしかつた。何故といつて阿波の国は半分いた処で、別段差支さしつかへもなかつたが、硯だけは半分に割つてはうする事も出来なかつた。
硯と殿様 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
鶴笑の積りではそれでも大分見切つた上の申出まをしでらしかつた。何故といつて阿波の国は半分いた処で、別段差支さしつかへもなかつたが、硯だけは半分に割つてはうする事も出来なかつた。
其處そこちまして、手前てまへ了簡れうけんで、なんと、今年ことしひとおもむきをかへておさけ頂戴ちやうだいしながら、各々めい/\國々くに/″\はなし土地とちところ物語ものがたりふのを、しめやかにしようではあるまいかと申出まをしでましたところ部屋頭へやがしらだいばん
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)