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玄徳
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げんとく
ふりがな文庫
“
玄徳
(
げんとく
)” の例文
諸葛孔明
(
しょかつこうめい
)
の生涯は偉大なる悲劇だ。あんな大人物でありながら自己の全部を
玄徳
(
げんとく
)
に捧げたのは感心だ。孔明のえらさは透き徹ったえらさだ。
The Affair of Two Watches
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「……わかりません。おっ母さん、
玄徳
(
げんとく
)
は愚鈍です。どこが悪い、なにが気にいらぬと、叱って下さい。仰っしゃって下さい」
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
長屋門
(
ながやもん
)
を
這入
(
はい
)
ると
鼠色
(
ねずみいろ
)
の
騾馬
(
らば
)
が木の株に
繋
(
つな
)
いである。余はこの騾馬を見るや否や、
三国志
(
さんごくし
)
を思い出した。何だか
玄徳
(
げんとく
)
の乗った馬に似ている。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
幾人の盗賊が
蜀
(
しょく
)
の
玄徳
(
げんとく
)
の墓をあばきにはいると、内には二人の男が
燈火
(
あかり
)
の下で碁を打っていて、ほかに侍衛の軍人が十余人も武器を持って控えていたので、盗賊どももおどろいて謝まり閉口すると
中国怪奇小説集:05 酉陽雑爼(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
自分は、漢の左将軍、
宜城亭侯
(
ぎじょうていこう
)
、
領
(
りょう
)
は予州の
牧
(
ぼく
)
、
新野皇叔
(
しんやこうしゅく
)
劉備
(
りゅうび
)
、
字
(
あざな
)
は
玄徳
(
げんとく
)
というもの。先生にまみえんため、みずからこれへ参ったのであるが
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「覚えがなければ、もう、落着いていたらどうです。お前さんたち四人に、
馬騰
(
ばとう
)
、
玄徳
(
げんとく
)
も加わって一味六人が、義状に連判したのはあれは
何日
(
いつ
)
でしたッけね」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「これは
涿県楼桑村
(
たくけんろうそうそん
)
の生れで、それがしとは幼少からの朋友です。
劉備
(
りゅうび
)
字
(
あざな
)
は
玄徳
(
げんとく
)
といって、つい先頃までは、
平原県
(
へいげんけん
)
の
令
(
れい
)
を勤めていた者です。——どうかよろしく」
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
荊州
(
けいしゅう
)
の
劉表
(
りゅうひょう
)
、河北の
袁紹
(
えんしょう
)
とむすび、五十万の軍勢をおこす。また西涼の
馬騰
(
ばとう
)
、
并州
(
へいしゅう
)
の
韓遂
(
かんすい
)
、
徐州
(
じょしゅう
)
の
玄徳
(
げんとく
)
なんども、各地から心をあわせて一せいに起ち、その兵七十万と聞えわたる。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
玄徳
(
げんとく
)
は驚いて、取次の家臣へ、すぐ鄭重に案内せよと命じた。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おっ母さん、今帰りました。
玄徳
(
げんとく
)
です。玄徳ですよ」
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
西涼
(
せいりょう
)
の
馬騰
(
ばとう
)
と、
徐州
(
じょしゅう
)
の
玄徳
(
げんとく
)
でしょう」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
玄
常用漢字
中学
部首:⽞
5画
徳
常用漢字
小4
部首:⼻
14画
“玄徳”で始まる語句
玄徳稲荷