“げんとく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
玄徳80.0%
元徳20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長屋門ながやもん這入はいると鼠色ねずみいろ騾馬らばが木の株につないである。余はこの騾馬を見るや否や、三国志さんごくしを思い出した。何だか玄徳げんとくの乗った馬に似ている。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
幾人の盗賊がしょく玄徳げんとくの墓をあばきにはいると、内には二人の男が燈火あかりの下で碁を打っていて、ほかに侍衛の軍人が十余人も武器を持って控えていたので、盗賊どももおどろいて謝まり閉口すると
江戸の唖科あくわ柴田氏は麹町の柴田を以て宗家とする。曩祖なうそ、名は直教ちよくけうと云つた。直教の子が直儀ちよくぎ、直儀の子がけん、賢の二子が元泰げんたい元徳げんとくである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ことしは、元徳げんとく二年。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)