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片着
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かたづ
ふりがな文庫
“
片着
(
かたづ
)” の例文
不残
(
のこらず
)
ずツと引込んで、座敷の
隅々
(
すみずみ
)
へ
片着
(
かたづ
)
いて、右も左も見通しに、
開放
(
あけはな
)
しの野原も急に広くなつたやうに思はれたと言ひます。
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
藤吉
(
とうきち
)
が、あたふたと
行
(
い
)
ってしまうと、
春信
(
はるのぶ
)
は
仕方
(
しかた
)
なしに
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
の
前
(
まえ
)
に
置
(
お
)
いた
下絵
(
したえ
)
を、
机
(
つくえ
)
の
上
(
うえ
)
へ
片着
(
かたづ
)
けて、かるく
舌
(
した
)
うちをした。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
或
(
ある
)
晩私は
背戸
(
せど
)
の
据
(
すえ
)
風呂から上って、
椽側
(
えんがわ
)
を通って、
直
(
す
)
ぐ
傍
(
わき
)
の茶の間に居ると、台所を
片着
(
かたづ
)
けた女中が
一寸
(
ちょいと
)
家
(
うち
)
まで
遣
(
や
)
ってくれと云って、挨拶をして出て行く、と
入違
(
いれちが
)
いに家内は湯殿に行ったが
一寸怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
着
常用漢字
小3
部首:⽬
12画
“片着”で始まる語句
片着先