ちゃん)” の例文
お光には「ちゃんもああではなかったが、のうお光ちょう、あの年でのうお光ちょう、それにあの病気でのう、お光ちょう、気にかけなさんなよ、のうお光ちょう」
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
亥「待ちねえちゃん、何か全く文治郎さんがおめえの所へ金を持って来てくれたにちげえねえか、爺」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ちゃん、あにがえてあるだえ」
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「お光ちょう、ちゃんが居ねえからお客さま方を牛堀までお伴して来う」と母が云った。此れは東京あたりの猟組で、後の山を越えて来たので、わたしを頼むのだと思われる。
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
亥「ちゃん能く寝ているな、勘忍してくんねえ、おらた牢へくかも知れねえ、業平橋の文治を殺して亥太郎のつらを磨くから、おれが牢へ往って不自由だろうが勘忍して呉んねえ」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
亥「ちゃんおらア了簡があって業平橋の文治郎のどてっ腹を抉って腹癒はらいせをして来るのだ」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)