じゞい)” の例文
もうこんなじゞいばゞアで何もお役には立ちませんから、どうか御退屈でない様にと申しましても、家もない山の中でございますから、ほかに仕方もございません
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さてお話二つに分れまして、丁度此の年越中の国射水郡高岡の大工町、宗円寺といふ禅宗寺の和尚は年六十六歳になる信実なお方で、萬助というじゞいを呼びにります。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
又「なに、いゝや、旦那の御退屈しのぎだ、じゞいばゞあの昔話だからいやらしい事も何もねえじゃねえか」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
娘を先生の妾にくれゝば金を出してやると云うて掛合った処が、頑固なじゞいで、馬鹿よばわりをして先生もお腹立であったが、今までこらえてった、貴公がけば阿部忠庵ちゅうあんとでも云えば宜しい
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)