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煮切
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にえき
ふりがな文庫
“
煮切
(
にえき
)” の例文
けれども、こっちぢゃ
煮切
(
にえき
)
らない、というのがね——あの、
娘
(
こ
)
にはお
母
(
っか
)
さんがありません。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それと同時に
須永
(
すなが
)
の
従弟
(
いとこ
)
と仮定された例の
後姿
(
うしろすがた
)
の正体も、ほぼ
発端
(
ほったん
)
の入口に当たる浅いところでぱたりと行きとまったのだと思うと、その底にはがゆいようなまた
煮切
(
にえき
)
らないような不愉快があった。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
可
(
よ
)
かろう、
翌日
(
あした
)
にも、と酒の
勢
(
いきおい
)
で云ったものの、用もたたまっていますし、さあ、どうしようか、と受けた杯を
淀
(
よど
)
まして、——四五日経ってからの方が都合は
可
(
い
)
いのだがと、
煮切
(
にえき
)
らない。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「へい。」と
煮切
(
にえき
)
らない
返事
(
へんじ
)
をして、
少
(
すこ
)
し
退
(
すさ
)
つて、
猶豫
(
ためら
)
ひながら
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
とその
期
(
ご
)
に及んで、まだ
煮切
(
にえき
)
らない事を私が言うと
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
煮
常用漢字
中学
部首:⽕
12画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“煮”で始まる語句
煮
煮染
煮焚
煮炊
煮〆
煮肴
煮込
煮立
煮方
煮汁