わざは)” の例文
けれど、結果はやはり二手損がわざはひして、坂田は木村に圧倒的に攻められて、攻撃に出る隙もなく完敗してしまつたのだ。
聴雨 (新字旧仮名) / 織田作之助(著)
なんの啓発も受けないものはわざはひなるかな。同時に又仕合せなるかな。)
僕の友だち二三人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
扨も赤川藤井の兩人は寶澤の吉兵衞に一味なしけるが此時このとき大膳だいぜんは兩人に向ひて我手下は今三十一人あれども下郎は口の善惡さがなき者なり萬一此一大事の手下の口よりもれんも計り難し我に一の謀計ぼうけいこそあれのちわざはひを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)