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潸々
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さめ/″\
ふりがな文庫
“
潸々
(
さめ/″\
)” の例文
唯一度私が小さい桶を擔いで、新家の裏の井戸に水汲に行くと、
恰度
(
ちやうど
)
其處の裏門の柱に藤野さんが
倚懸
(
よりかゝ
)
つてゐて、一人
潸々
(
さめ/″\
)
と泣いてゐた。
二筋の血
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
九郎兵衞は聞て大いに悦び
我等儀
(
われらぎ
)
段々
(
だん/\
)
の
不仕合
(
ふしあは
)
せ故今は
古郷
(
こきやう
)
忘れ難く何か此上は娘お里を手前の女房になし親の
名跡
(
みやうせき
)
を立て呉と
潸々
(
さめ/″\
)
と
涙
(
なみだ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
日本
(
につぽん
)
の
其
(
そ
)
の
少
(
わか
)
い
人
(
ひと
)
は、
今
(
いま
)
其
(
そ
)
の
鸚鵡
(
あうむ
)
の
一言
(
ひとこと
)
を
聞
(
き
)
くか
聞
(
き
)
かないに、
槍
(
やり
)
をそばめた
手
(
て
)
も
恥
(
はづ
)
かしい、ばつたり
床
(
ゆか
)
に、
俯向
(
うつむ
)
けに
倒
(
たふ
)
れて
潸々
(
さめ/″\
)
と
泣
(
な
)
くんです。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其中には村端の堀立小屋の娘もあつて、
潸々
(
さめ/″\
)
泣いてゐたが、私は、若しや先生は私にだけ證書を後で呉れるのではないかといふ樣な、理由もない事を心待ちに待つてゐた樣であつた。
二筋の血
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
潸
漢検1級
部首:⽔
15画
々
3画
“潸”で始まる語句
潸然
潸
潸然々々