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渓流
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たにがわ
ふりがな文庫
“
渓流
(
たにがわ
)” の例文
旧字:
溪流
うの字峠の坂道を来ると、判事さんが、ちょっと立ち止まって、
渓流
(
たにがわ
)
の岩の上に止まっていた小さな真っ黒な鳥を打った。
鹿狩り
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
不図
(
ふと
)
気
(
き
)
がついて
見
(
み
)
ると、
下方
(
した
)
を
流
(
なが
)
るる
渓流
(
たにがわ
)
の
上手
(
かみて
)
は十
間
(
けん
)
余
(
あま
)
りの
懸崕
(
けんがい
)
になって
居
(
お
)
り、そこに
巾
(
はば
)
さが二三
間
(
けん
)
ぐらいの
大
(
おお
)
きな
瀑布
(
たき
)
が、ゴーッとばかりすさまじい
音
(
おと
)
を
立
(
た
)
てて
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
赫々
(
かくかく
)
とした夏の真昼
陽
(
び
)
に、樹々は濃い緑から汗を流し、草花は芳香を強く立て、
渓流
(
たにがわ
)
は軽快な笑声を上げ、兎や鹿は木の間に刎ね、一切万象は自由に大胆に、その生命を営んでいた。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
夜の更くるを恐れて二人は後へ返し、
渓流
(
たにがわ
)
に渡せる小橋の袂まで帰って来ると、橋の向うから
男女
(
なんにょ
)
の連れが来る。そして橋の中程ですれちがった。
恋を恋する人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
渓流
(
たにがわ
)
の音が遠く聞ゆるけれど、二人の耳には入らない。
甲
(
ひとり
)
の心は
書中
(
しょちゅう
)
に奪われ、
乙
(
ひとり
)
は何事か深く
思考
(
おもい
)
に沈んでいる。
恋を恋する人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
まだ
炎熱
(
あつ
)
いので
甲乙
(
ふたり
)
は閉口しながら
渓流
(
たにがわ
)
に沿うた道を
上流
(
うえ
)
の方へのぼると、右側の箱根細工を売る店先に一人の男が往来を背にして腰をかけ、品物を手にして店の女主人の
談話
(
はな
)
しているのを見た。
恋を恋する人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
“渓流”の意味
《名詞》
谷川。また、谷川の流れ。
(出典:Wiktionary)
“渓流”の解説
渓流(けいりゅう、en: mountain stream)とは、谷川の流れのこと。
なお、言葉としては日本語の沢は渓流を意味する場合もある。
(出典:Wikipedia)
渓
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
流
常用漢字
小3
部首:⽔
10画
“渓流”で始まる語句
渓流石点々