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流行物
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はやりもの
ふりがな文庫
“
流行物
(
はやりもの
)” の例文
多寡
(
たくわ
)
が厄病神のやうな
流行物
(
はやりもの
)
——と鼻であしらつて來た平次も、庵室へ行つて見て、まるつきり豫想と違つて居るので驚きました。
銭形平次捕物控:104 活き仏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
三「えゝ、成程……お母さんちょいと手を私の袂の中へ
突込
(
つっこ
)
んで下さい、これが
流行物
(
はやりもの
)
だから何うでげしょう、このくらいでは」
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
軽薄な細工物は云はば
廃
(
すた
)
り易い
流行物
(
はやりもの
)
、一流の
操
(
みさを
)
を立てゝ
己
(
おのれ
)
の分を守るのが名人気質だと云ふのが分らぬか、この不了簡者。
名工出世譚
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
いかに虎列剌がこの節の
流行物
(
はやりもの
)
でも、
吐瀉下痢
(
はきくだ
)
して息をひきとれば、これも虎列剌ですはひどかろう。いってえ、おめえらの
職業
(
しょうべえ
)
はなんだ。……おい、よく聞け。
顎十郎捕物帳:05 ねずみ
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
このごろの相場として雌雄二匹で八両ならば
廉
(
やす
)
いものです。十両から十四五両なんていうばかばかしい飛び値がありますからね。
流行物
(
はやりもの
)
というものは不思議ですよ
半七捕物帳:36 冬の金魚
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
それを馬で引かせてトット、トットと走らせ、一人前おいくら、
先様
(
せんさま
)
お代りという仕組みで席料を取る、それが面白いと言って、
流行物
(
はやりもの
)
になり、われ乗り遅れじと、あの通りの大繁昌。
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
そうしてその積分されたものの掛け値なしの正味はと言えば結局科学の収穫だけではないかという気がする。思想や知恵などという
流行物
(
はやりもの
)
はどうもいつも一方だけへ進んでいるとは思われない。
Liber Studiorum
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
「うむ、町武家と申してな、江戸の
流行物
(
はやりもの
)
じゃ」
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
たかが厄病神のような
流行物
(
はやりもの
)
——と鼻であしらって来た平次も、庵室へ行ってみて、まるっきり予想と違っているので驚きました。
銭形平次捕物控:104 活き仏
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
家
(
うち
)
のお師匠樣ばかりではございません。室内旅行はこの頃の都の
流行物
(
はやりもの
)
でございますよ。
能因法師
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「倒幕の、何んのと、
流行物
(
はやりもの
)
にすぎぬ」
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
「
流行物
(
はやりもの
)
と言へば、大道
博奕
(
ばくち
)
に
舟比丘尼
(
ふなびくに
)
、お前の頭のやうに
髷節
(
まげぶし
)
を無闇に右に曲げるのだつて流行物の一つらしいが、どうせろくなものは無いな」
銭形平次捕物控:274 贋金
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「このごろ
流行物
(
はやりもの
)
の押借りかと思って、初めは
多寡
(
たか
)
をくくっていたのでございますが、なにしろ異人の
生首
(
なまくび
)
をだしぬけに出されましたので、わたくしはびっくりしてしまいました」
半七捕物帳:40 異人の首
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「惡い
流行物
(
はやりもの
)
だ。行つて見て下さいよ、親分」
銭形平次捕物控:106 懐ろ鏡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「悪い
流行物
(
はやりもの
)
だ。行ってみて下さいよ、親分」
銭形平次捕物控:106 懐ろ鏡
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「近頃の
流行物
(
はやりもの
)
というと何だろうな、八」
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「近頃の
流行物
(
はやりもの
)
といふと何だらうな、八」
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
流
常用漢字
小3
部首:⽔
10画
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“流行”で始まる語句
流行
流行唄
流行歌
流行病
流行妓
流行児
流行神
流行感冒
流行廃
流行風邪