“はやりもの”の漢字の書き方と例文
語句割合
流行物100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いかに虎列剌がこの節の流行物はやりものでも、吐瀉下痢はきくだして息をひきとれば、これも虎列剌ですはひどかろう。いってえ、おめえらの職業しょうべえはなんだ。……おい、よく聞け。
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
このごろの相場として雌雄二匹で八両ならばやすいものです。十両から十四五両なんていうばかばかしい飛び値がありますからね。流行物はやりものというものは不思議ですよ
半七捕物帳:36 冬の金魚 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それを馬で引かせてトット、トットと走らせ、一人前おいくら、先様せんさまお代りという仕組みで席料を取る、それが面白いと言って、流行物はやりものになり、われ乗り遅れじと、あの通りの大繁昌。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)